2018年10月4日木曜日

10月3日に第13回口頭弁論期日がありました

みなさまへ

10月3日に第13回口頭弁論期日がありました。


原告側から、保養前後の尿中のセシウム量の比較から内部被ばくの危険を明らかにした書面と、20ミリシーベルトの被ばくによるリスクの高さから、これを基準にすることを批判し、また被告が依拠する、放射線によるリスクと肥満や野菜不足や喫煙によるリスクの直接的な比較が誤りであることを指摘した書面を提出し、原告と福田弁護士が説明に立ちました。

提出書類についてはこのブログの「弁護団より」のタグをクリックしてください

報告集会では、口頭弁論期日についての報告と、尿中のセシウム量の検査報告、フクイチ測定プロジェクトによる測定結果の報告、福島第一原発のタンク中の汚染水の取扱いについての動きについて報告がありました。

報告集会にていただいた感想です。公開可のものを掲載させていただきます。

・国(政府、規制委員会、経産省、・・・)と電力会社は、放射能の危険性を全く理解していない。国民に放射能安全神話を理由に20mSv/年の危険な土地に帰還させ、住宅支援も打ち切るという基本的人権を奪った。自然放射能と人工放射能が存在するが、人工放射能を発生させる権利は国にも電力会社にもない。自然放射能は生物にとって対処できる体質を獲得してきたが、70年前に初めて発生された人工放射能は対処する機能を持ちそなえていない。さらに内部被ばくと外部被ばくを同等に扱うべきでなない。総合して判断すると、放射能線量値20mSv/年を取っても、国民の命を軽く考えており、かつ、人工放射能を少量であっても発生させる権利は誰にもない。

福島原発の事故がなかったこと、済んだことにしたい一心で国は突っ走っている。野山、川河、海で濃縮された放射能は今後様々な病状を現しうるもの。子どもが孫が安心できる福島をとりもどしたい。できるまで(100年?それ以上?)今の生活を立て直せるために尽力しよう。

・いつもながら被告(国)側の対応の不誠実さに腹が立つ。ひるがえって、原告の説明は感動的ですらあった。